北陸編(その4)富山県富山市「南京千両」
『南京千両』
元町店:富山市元町一丁目三の十九
TEL:076-421-7097
蛯町支店:富山市蛯町四の六
TEL:076-425-9297
富山で育った九州ラーメン!!
富山では「他所のラーメンは育たない」と言うジンクスがある。
そんな富山で「九州ラーメン」と力強く暖簾に書いて繁盛し続けている店がある。
「南京千両」である。

実は、私も子供の頃から「南京千両 元町店」へはよく通ったものだ。
元町店は昭和32年開業。もう50年経ったことになる。思い出せば、私が小学生の頃、スキー帰りに大盛りにするかワンタン入りにするか迷ったのも「南京千両」だった。
今日は「南京千両 蛯町店」で店主、飯田武司さんにお話しを伺った。

昭和46年に開店された武司さんの蛯町店も、すでに36年も経っている。
ここで、前から思っていた疑問を武司さんへぶつけてみることにした。それは、九州博多育ちの友人が言った「この味は、博多の味ではない」の一言に対する疑問だった。
この疑問、今日、武司さんにお話しを伺って謎が解けた。
武司さんのお父さんは、富山県黒部市のお生まれ。お母さん輝子さんは、九州久留米市のお生まれ。輝子さんのお父さんは、その頃、専売公社の社員をなさっており、その関係で 輝子さんは幼い頃台湾で過ごされた。
耕作さんは戦後、奥様の里、久留米でラーメン屋台を曳きつつ輝子さんと共に、工夫を重ね、生まれ故郷富山に店を持たれたそうだ。
ちなみに久留米の名店「大砲らーめん」、香月均さんとは従兄弟同士とか。
「久留米ラーメンなんですね」と聞くと、「豚骨だけを用いているところは、久留米と同じなんだが、富山の味覚に合わせようと、両親とも結構工夫を重ねたんですよ」とおっしゃった。

黒部市生まれ、お父様の富山味と、屋台で磨いた九州久留米の味、台湾で培われたお母様の記憶の味も加わり、南京千両の味が育っていったのだろう。
これこそ、アウェーの地、富山で「南京千両」が繁盛された理由か。
麺は、富山に合わせた中細縮麺。小麦の香りが生きる優れもの。
自家製ワンタンを用いたワンタン麺は 約五割のお客さんが注文する。

