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      <title>小哲食堂</title>
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         <title>♯１２　ミシュラン二つ星のフライドポテト</title>
         <description><![CDATA[<img alt="%A5%DB%A5%C6%A5%EB%A1%A6%A5%EA%A5%C3%A5%C4%A1%A1S.jpg" src="http://www.oishinbo.net/kotetsu_syokudou/blog_image/%A5%DB%A5%C6%A5%EB%A1%A6%A5%EA%A5%C3%A5%C4%A1%A1S.jpg" width="410"/>


フライドポテトは僕も大好きだけど、でも、だいたいがファーストフードの店とか、あったとしても安いレストランのメニューと相場がきまっている。フランスでも例外ではなく、ビフテキの横にフライドポテトをどっさり乗せたSTEACK FRITES（ステックフリット）というのが人気定番料理としてあるけれど、あくまでも大衆レストランでしか出てこない。とにかく、油で揚げただけの、料理と呼べるほどのものでもないから、ちょうど日本のトンカツに添えられているキャベツの千切りと似たようなポジションにある。ポテト本人も、それ以上の地位を望むこともなく、添え物としての分をちゃんとわきまえているようだ。

ところが、いつだったかパリの二つ星レストランで食事をしていたら、あろうことか、特大の大皿に山盛りにされたフライドポテトがとある客のもとに厳かに運ばれて行ったもんで、あやうく椅子から転げおちそうになった。そのレストランとはオテル・リッツの中のレスパドン。ほら、オテル・リッツといえば、かつては映画「昼下がりの情事」の舞台になり、最近はダイアナ妃が事故死する前に最後の晩を過ごしたホテルとして話題になった、あのパリ屈指の高級ホテルだ。

さて、その晩、背筋を伸ばし厳粛な表情をしたギャルソンによってフライドポテトが運ばれて行く先には、日本人客のテーブルと、そして、ベールを被った3人の婦人と子供たち、それとメードを連れたアラブ人一家のテーブルがあった。僕はその「魔の大皿」がはたしてどちらのテーブルへ届けられるのか、固唾を飲んで見守った。まさか小心者の日本人が花の都パリでそんな大胆な真似はできないだろうし、第一、フライドポテトなんかに執着するわけがない。案の定、その大皿はアラブ人一家のもとへ運ばれ、アラブ人一家の満ち足りた晩餐が始まったのだった。

そりゃ、フレンチフライというくらいだから、本場のフランスで食べるのもいいさ。でもね、ふつう、ミシュランの二つ星の店に来て、わざわざ山盛りのフライドポテトを食うか？それと、もう一つびっくりしたのは、誇り高きパリのレストランといえども、特別な客から求められれば、フライドポテトであろうがちゃんと作って出すってことだ。で、これは、あとで分かったことだけど、あの時すでにオテル・リッツは、オーナーがエジプト人富豪アルファイド氏にかわっていた。とすると、あの一家はオーナーの親類だったのかもしれないな。

ま、そうは言ってもだ、あの二つ星のフライドポテトがいったいどんな味だったのか、いまでも、ちょいと気にはなる。


※注〜フレンチ・フライの発祥は、フランスではなくベルギーだそうだ。
※注〜レスパドンはこの後二つ星から一つ星に降格してしまった。フライドポテトなんか作っていたせいなのかどうかは、知らない。
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         <pubDate>Mon, 28 May 2007 12:52:10 +0900</pubDate>
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         <title>♯１１　文明への大きな一歩</title>
         <description><![CDATA[昔、ロンドンのアールズ・コートに、「トゥルバドール」という、ちょいとレトロな雰囲気のミュージック・パブがあった。そこでビールを飲んでトイレに行く度に、小便器の上に貼られたこんな張り紙が目に入った。

<strong>「きみは自分で思っているほどには長くないのだよ。だから、もう一歩前へ」</strong>

で、その度に、僕は一歩前へ踏み出すよりも先に、つい自分自身をしげしげと眺めたもんだ。


<img alt="%CB%CC%B5%FE%CA%D8%B4%EF2.jpg" src="http://www.oishinbo.net/kotetsu_syokudou/blog_images/%CB%CC%B5%FE%CA%D8%B4%EF2.jpg" width="410"  />


去年の12月、北京の胡同を歩いていて公衆便所に入ったら、こんなプレートが小便器の前の壁に貼られていた。

<strong>「向前一小歩、文明一大歩」</strong>
前に向かっての小さな一歩は、文明への大きな一歩である。とでも訳すのかな。


<img alt="%CB%CC%B5%FE%A5%C8%A5%A4%A5%EC%A1%A1%C9%B8%B8%EC.jpg" src="http://www.oishinbo.net/kotetsu_syokudou/blog_images/%CB%CC%B5%FE%A5%C8%A5%A4%A5%EC%A1%A1%C9%B8%B8%EC.jpg" width="410"  />

で、この時は、ぼくは自分のオシッコから立ち昇る湯気に包まれながら、あたかも月面に着陸したアームストロング船長みたいな偉大な気分で、小さな一歩を、ビチャビチャに濡れた床の上で踏み出した。

ロンドンでは、常に己への自覚を促し、北京では、文明と国家への自覚を促す。これって、やっぱり個人主義と全体主義の違いなんだろうか。

たかがオシッコなんだけどね。
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         <pubDate>Thu, 24 May 2007 02:08:30 +0900</pubDate>
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         <title>♯１０　ぬかみそ臭い私は嫌いですか？</title>
         <description><![CDATA[玄米酒というのを、はじめて飲んだ。
酒の名前は「むすひ」。
千葉県の寺田本家という蔵元で造っている。

<img alt="%A1%FC%B8%BC%CA%C6%BC%F2%A1%DC%A5%B0%A5%E9%A5%B9.jpg" src="http://www.oishinbo.net/kotetsu_syokudou/blog_images/%A1%FC%B8%BC%CA%C6%BC%F2%A1%DC%A5%B0%A5%E9%A5%B9.jpg" width="410"  />


行きつけの酒屋でこれを買う時、参考までに店主にどんな味がするのか聞いてみた。ところが、いつもはおしゃべりな店主が「なんとも言いようがないですね」と言うだけで、どーも歯切れが悪い。見た感じはにごり酒で、ラベルにはアルコール度数７％〜11％と書いてある。それならばマッコルリみたいな酒なのかとも聞いたのだけど、主人の口ぶりでは、マッコルリとも、どぶろくともまったく違う。要するに、普通の酒とは別もので、とにかく自分の舌で確かめて下さい、ということだった。

そこで、実際に飲んでみたんだけどね。
まず栓を開けたとたん、プシューという音ともにに瓶の中から炭酸ガスが吹き出してきた。グラスに注ぐとしきりに細かい泡が立ちのぼってくる。ホー、この感じは、マッコルリというよりはシャンパンみたいだぞ。やっぱり火入れをしてないから生きているんだ。で、グラスをを口元にもってくると、ほら、ふつうの酒だったら、麹の甘い香りとか、中には、フルーツのような香りがしたりするわけだ。だけど、こいつは酸っぱいだけでなく妙に臭いんだな。ただし不思議と懐かしい臭さで、前にどこかでかいだことがあるような気がする。そう思って匂いの記憶をたぐってゆくうちに、ハタとこいつの素性がわかった。そうだ、この匂いはぬかみそじゃないか。なるほど、酒屋の主人が説明に窮したわけだ。まさか、ぬかみその匂いがするとは思わないからね。ぬかみそ臭い女房とはいうけれど、ぬかみそ臭い酒なんてのははじめてだ。

しかし、なんでまた、酒なのにぬかみそ臭いんだ？
そこで思いだしたのは、この酒は玄米で造ってあるってことだ。普通の清酒は精米してぬかを取り除いたものを使っているけれど、これは玄米だからぬかの部分もそのまま一緒に使っている。ということは、米とぬかを一緒に発酵させているわけで、早いはなしが、酒と同時にせっせっとぬかみそも造っていることになる。どうりで、ぬかみそ臭いわけでね。でもね、この玄米酒の味を知ったおかげで、改めて、日本酒の味のしくみが理解することができた。酒好きなら、一度は試したほうがいい。

近年ブームになっている吟醸酒ってあるでしょ。あれは、米を60％〜50％くらいまで精米して、米の外側のタンパク質の部分を削りとってから発酵させると、吟醸酒独特のフルーティーな香りが出る。反対に、同じ米を使っても、精米をせずに外皮を残したまま醸造すると、こんなふうにまるで似ても似つかないぬかみそ臭い酒になってしまう。で、この両極端の酒の中間に位置しているのが、昔から一般的に飲まれている「中庸」なる清酒ってことになる。この玄米酒のお蔭で、米の状態と発酵の関係を自分の舌で理解することができたってわけで、そう考えると、この酒はちょいとぬかみそ臭いのが気にはなるけれど、なかなかいい体験をさせてくれた。それとね、飲みなれると、このぬかみそ臭さは独特な酸味とあいまって、気になるどころか、クセになりそうなんだな。普通の酒にはない豊熟なる味わいが、慣れるに従って深みとして感じられるようになってくる。ほら、よく糟糠の妻っていうけど、この酒もなんとも言えない味わいがある。

最後に、もう一つ。
この酒は玄米酒といっても発芽玄米を使っているそうだから、最近話題になっているGABA（γアミノ酪酸）がたっぷり含まれている。GABA（γアミノ酪酸）には血圧を下げたり、神経を鎮静したり、さらには肝機能も高める働きがあるというから、酒にこれが入っているということはですよ、肝臓薬を飲みながら酒を飲んでいるのと同じくらい安心だ。バケツで水をかけながら焚き火をしているのと同くらい安全だ。だから、この酒はいくら飲んでも二日酔になんてなるわけがないのである。
と考えるのはちょいと甘いか・・・・・・・・。
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         <pubDate>Mon, 21 May 2007 21:38:39 +0900</pubDate>
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         <title>♯９　食わせろ！</title>
         <description><![CDATA[こんなメールが、突然、宇宙人オタクのＭちゃんから入った。
<strong>「しょうぞうさんハムが」</strong>
ただ、これだけ。　
　　　※しょぞうさんというのは僕の本名

で、僕の返事は、
<strong>「食わせろ！」</strong>

これじゃあ、いったい何のことか分からないから解説すると、じつは先週のこと、Ｍちゃんの知り合いでハムを作っている人がいて、それがとても美味しいから、こんどもらった時には僕に分けてくれるという話をしていた。それがあったから、「しょぞうさんハムが」だけで、Ｍちゃんが「このあいだ話したハムが手に入ったので、分けてあげたいのですが、どうしますか」と言ってるんだなって、すぐに理解できたってわけだ。

それにしても、Ｍちゃんからのメールはたいてい、前後の脈絡もなしに1行か2行で来る。前に来たやつで<strong>、「あたしも、写真で遊びたい！」</strong>ってのがあったけど、これだって、いろいろその前の出来事を思い出さなければ、なんのことやらサッパリわからない。

でも、Ｍちゃんのメールを見ていたら、ふと、あの東北弁の省略語法を思い出した。
たとえば、夜道で知り合い同士が出会ったとき、一方がこう聞く。
<strong>「ドさ？」</strong>すると、もう一方が
<strong>「ユさ！」</strong>と答える。
これを標準語になおすと、
<strong>「どこへお出かけですか？」</strong>
<strong>「ちょっと湯に入りに行くところです」</strong>となる。

どうです、東北弁は実に無駄がない。
何故こうなったかについては、東北は寒くて口を動かすのも難儀だから、自然と口を動かさなくなり、口数が少なくなるからだと、もっぱらそういう説明がされている。となると、南へ行くほどおしゃべりになるはずなんだけど、そう言われてみれば、たしかに名古屋や大阪はうるさいくらいよくしゃべる。

そこでハタとひらめいたんだけど、携帯メールにこそ、この「ドさ？ユさ！」方式は用いられるべきだ。文字を打ちこむ手数が劇的に減る。
たとえば、こんなふうに。

<strong>「ア？」</strong>に対して、返事は<strong>「トさ！」</strong>
<strong>「バは？」</strong>に対して、返事は<strong>「タさ！」</strong>
となる。

もう、どういう意味かわかるよね？
念のために翻訳すると。

<strong>「ア？」＝「愛してる？」
「トさ！」＝「とっても愛してるさ！」</strong>

<strong>「バは？」＝「晩御飯は召し上がりますか？」
「タさ！」＝「食べますよ！」</strong>
てなかんじ。

どうです、これだけでかなりの時間の節約になる。
とにかく、人生は短い。だから時間を大切にしよう。
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         <pubDate>Fri, 18 May 2007 17:50:14 +0900</pubDate>
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         <title>♯８　町田ラーメン梁山泊</title>
         <description><![CDATA[昨晩は、飛び入り参加で、めったに同席できないラーメン界の面々と、町田の居酒屋で飲むことができた。

どんな面々かというと、まずは、ラーメン評論家の大崎さん、北島さん、そして武内さん。大崎さんも北島さんも「ラーメン会議」の講師になっていただいているから既に何度もお会いしているけれど、武内さんは初めてだ。いずれもラーメン評論界の重鎮で、ちなみに、この三人で、これまでに合計３万杯近くのラーメンを食べている。「日本一ラーメンを食べた男」大崎さんが、そろそろ15000杯に届いている頃だから、ざっとそういう計算になる。人間とは片方に口、もう片方に肛門がついた1本のパイプであるとするならば、オオ、目の前の3本のパイプの中を３万杯のラーメンが流れ落ちて行ったことになる。ホント、もう胸も腹も両方とも一杯になりそうで、感慨もひとしおだった。

そして、ラーメン屋さんは、「６９’N Roll One」 の嶋崎さん、「らぁ麺トラットリアDue Italian」の石塚さん、「胡心房」の野津さん、そして大阪から巨体を揺すってやってきた「カドヤ食堂」の立花さん。いずれも今を時めく新進気鋭の店主ばかりだ。いつもは、この他にも気心の知れた店主が集まって、酒を酌み交わし、ラーメンの話で花が咲き、ノウハウを教えあい、時には、なかなか手に入らない食材を交換しあったりしている。皆、ほんとうに仲がよいので、意外というか、びっくりしたくらいだ。ほら、よく飲食業界の話として、同業者同士けっこう足の引っぱり合いがあるっていうからね。特にラーメン業界は、一匹狼的な人が多い。けれども、彼らの場合はそれぞれが信念を持っていい仕事をしているから、お互いに認めあっているんだね。

じつを言うと、近々「こてつラーメン研究所」という新企画を立ち上げる予定で、その進捗ぐあいの報告も兼ねて、この飲み会に飛び入り参加した。どんな企画か簡単に言うと、ちょうどテレビ番組の「題名のない音楽会」が、クラシック音楽を実験や遊びを交え誰にでもわかるように説明したように、ラーメンという料理を、味覚実験や、食べ比べをしながら、うんと分かりやすい形で塾生たちと研究をする。基本的には、塾生参加のトーク＆パフォーマンスを特別会場で行い、当塾のサイトだけでなく、ケータイ・メディアも利用した展開も考えている。その研究所の研究員として、６９’N Roll One の嶋崎さんを中心にした、さっき名前をあげたようなラーメン屋さんに参加してもらうことになっている。普段から定期的に集まっては酒を飲みつつラーメンの話をして、すでに研究会を開いているようなものだから、「こてつラーメン研究所」もきっと面白くなるはずだ。乞、御期待。
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         <pubDate>Thu, 17 May 2007 17:31:40 +0900</pubDate>
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         <title>♯７　アキナイノヨロコビ</title>
         <description><![CDATA[昔よく行った寿司屋で、寿司屋が使う符丁を教えてもらったことがある。ほら、勘定を頼むと、客がいくら食べたかを帳場に向かって「ピンダリ」とか、「ゲタバンド」とか意味不明の日本語で伝えるのを聞いたことがあるでしょ。あれね。

で、その時教わった数字の符丁はこんなぐあいだった。
１＝ピン、ソク
２＝リャン 
３＝ゲタ
４＝ダリ 
５＝メノジ 
６＝ロンジ 
７＝セナ
８＝バンド 
９＝キワ 

だから、これでゆくと、
「ピンダリ」は14,000円。
「ゲタバンド」は３8,000円、ってことになる。

もう一つ、その時に八百屋の符丁も教わった。
これがシミジミとして泣かせるんだな。
１＝ア、２＝キ、３＝ナ、４＝イ、５＝ノ，６＝ヨ、７＝ロ、８＝コ、９＝ビ
つまり「商いの喜び」ですよ。
これを見ると、やっぱり八百屋のほうが寿司屋よりもずっとカタギなんだってことがわかる。なんせ、片やイナセな職人、片や堅実な商人だからね。

ところで、子供の頃「かくれんぼ」や「はじめの一歩」をやった時には、鬼が１から10まで数えるのに、よく「ダルマサンガコロンダ」と数えたもんだ。あれは寿司屋の符丁とは意味合いが違い、単に早く数えるために子供が考え出したものだけど、ま、符丁の一種とも言えるだろう。

僕は子供の頃、大田区の田園調布に住んでいたんだけど、その地域のワルガキは「だるまさんがころんだ」の代わりに「インディアンのふんどし」なんて数えかたをして喜んでいた。なにしろ当時はアメリカ製西部劇の全盛期だったからね。ただし、これにはさらに、「インディアンのふんどしマッキイロ」という特別バージョンもあった。これだと15まで行っちゃうから５つ余計なんだけど、つい気分で、マッキイロをつけちゃいたくなるんだな。でもさ、マッキイロが付くと、俄然ふんどしがリアルに目の前に浮かんでくるでしょ。ほら、臭いまでムンムンしてくる。オオ、くっせー！

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         <pubDate>Wed, 16 May 2007 02:19:14 +0900</pubDate>
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         <title>♯６ 万年橋のローズマリー</title>
         <description><![CDATA[いやあ、驚いたね。
都心の道路っぱたにこんなに立派なローズマリーの生垣があったとは。

<img alt="%CB%FC%C7%AF%B6%B6%A4%CE%A5%ED%A1%BC%A5%BA%A5%DE%A5%EA%A1%BC%20%BE%AE%BE%AE.jpg" src="http://www.oishinbo.net/kotetsu_syokudou/blog_images/%CB%FC%C7%AF%B6%B6%A4%CE%A5%ED%A1%BC%A5%BA%A5%DE%A5%EA%A1%BC%20%BE%AE%BE%AE.jpg" width="410 " />

場所は晴海通りの東銀座と築地の境目にある万年橋。
この橋の両側にある生垣がぜーんぶローズマリーなんだよ。
ローズマリーというと、フランス料理でもイタリア料理でも、肉料理によく使う。たとえば、セージなんかと一緒に鶏肉をマリネーしてからローストするとかね。他にも、ラムをグリルする時にも使うし、豚肉に使ったってうまい。ま、肉ならなんでも美味しくしてくれる万能ハーブだ。

そのハーブが、まさか築地の道路っぱたでこんなに勢いよく繁っているとはね。でも、通りを歩いている人は、これがローズマリーだとは誰も気付いていない。僕だって、事務所に行く途中で毎日この前を通っていたのに、気がついたのは最近のことなんだからね。

それにしても、このローズマリーという木がこんなに生命力が強いとは知らなかった。だって都心で毎日排気ガスを浴びているのに、そんなことはものともせずにバリバリに育っている。

<img alt="%C3%DB%C3%CF%A4%CE%A5%ED%A1%BC%A5%BA%A5%DE%A5%EA%A1%BC2%20%BE%AE%BE%AE.jpg" src="http://www.oishinbo.net/kotetsu_syokudou/hugo_takino/%C3%DB%C3%CF%A4%CE%A5%ED%A1%BC%A5%BA%A5%DE%A5%EA%A1%BC2%20%BE%AE%BE%AE.jpg" width="410"  />

写真に写っているこんもりとした緑の生垣、これ、ぜーんぶローズマリーだよ。ちなみに、スーパーだとローズマリーの茎2、3本を200円くらいで売っているね。近所にあるフレンチやイタリアンのシェフに教えてあげたいくらいだ。
いや、すでにもう使っていたりして・・・・・・・。

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         <pubDate>Tue, 15 May 2007 06:58:41 +0900</pubDate>
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         <title>♯５ 真夜中のうなぎキャッチャー</title>
         <description><![CDATA[僕の家は大磯の海の近くなので、
そうしょっちゅうじゃないけど、海にはよく行く。
昼間の海もいいけど、夜中の海がまたいい。
とくに飯をたらふく食い酒を飲んだあとなんか、
腹ごなしもかねて夜の海にゆくと、なんともいい気分なんだな。

こないだの晩も夜の１２時ころまで酒を飲んだあと、
いつものように、みんなで海まで行ったんだけどね、
そうしたら、そこで不思議なものを見た。


<img alt="%A4%A6%A4%CA%A4%AE%A4%CE%C3%D5%B5%FB%BE%AE.jpg" src="http://www.oishinbo.net/kotetsu_syokudou/blog_images/%A4%A6%A4%CA%A4%AE%A4%CE%C3%D5%B5%FB%BE%AE.jpg" width="310">


その晩は月が出てなかったから、浜辺は真っ暗で、
それでも、かろうじて波打ち際だけは
崩れる波が白く光って見えた。
で、何気なく波打ち際の方を眺めていたら、
7、８人の黒い影が等間隔に並び、
しきりに何かをしているのが目に入った。
腰のあたりからはぼんやりとした光を発していして、
しかも全員が同じような規則正しい動きをしている。
こんな夜中に、見るからに怪しいし、異様だ。

「ねえ、あれ宇宙人だよ。
あいつら、こうやって地球に入ってくるんだから」
不意にこう言ったは、一緒にいた宇宙人オタクのMちゃんだ。
彼女は、子供の頃から何度も宇宙人と接触していて
ある時なんかＵＦＯが体の中を貫通していったんだという。
となると、今晩こそ宇宙人を目撃できるチャンスかもしれないぞ。

しかし、さらに近づくと、
その宇宙人らしき人影は腰まで海につかり、
照明で海面を照らしながら、
ざるのような網で盛んに海水をすくっていた。
あれ、これだと宇宙人というよりも、
某国の秘密工作員という線も考えられるかな。
しかし、ま、この時期に、わざわざ湘南の海に
工作員が現れることはないだろう。
それにしても、黙々と作業をしている姿は不気味ではある。

と、ちょうどそのとき、黒い人影の一つが浜に上がってきたので、
僕は意を決してその宇宙人に何をやっているのか聞いてみた。
近くで見ると、宇宙人は腰までのゴム長靴をはいたオジサンで、
流暢な日本語で、うなぎの稚魚を採っているのだと言った。
そして、稚魚の入ったタモを見せてくれたんだけど、
暗すぎて、何がなんだかわからなかった。
写真を撮らせてもらったので、あとで見たら、
残念ながら、うなぎの稚魚の姿は映ってなかった。
そのかわりに、オジサンが腰につけていた
「うなぎ特別採捕人の証〜平塚市漁業共同組合」
というプレートだけは、はっきりと映っていて、
ようやく事の真相が明らかになったってわけだ。
それにしても、この季節に大磯の海で
うなぎの稚魚を採っていたなんて知らなかった。
Ｍちゃんも、宇宙人はこの季節よりも、
本当は秋がいいんだよといっていた。

後日、いつも行く美容院の社長にこの話をしたら、
うなぎの稚魚は、地元では「そうめんこ」と呼び、
ふつうは、12月から1月頃に捕るもので、
この時期は珍しいそうだ。
これを養殖場に売ると、昔は一晩で10数万にもなったんだけど、
近年は韓国からの輸入があるので、
すっかり安くなってしまったのだという。

ちなみに、Ｍちゃんによれば、
宇宙人は、夜の海だけでなく、
コンビニの前とか、電信柱の影とか、
町中の普通のところに結構いるので、
よく注意していると見えるのだそうだ。
これからは僕も注意することにしよう。
皆さんもね。
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         <pubDate>Sat, 12 May 2007 11:14:41 +0900</pubDate>
      </item>
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         <title>♯４　ミチヨへの手紙　〜　一鉢で三回ありがとう</title>
         <description><![CDATA[<img alt="%A1%FC%BB%B0%C5%D9%CC%DC%A4%CE%A4%A2%A4%EA%A4%AC%A4%C8%A4%A6%BE%AE%BE%AE.jpg" src="http://www.oishinbo.net/kotetsu_syokudou/hugo_takino/%A1%FC%BB%B0%C5%D9%CC%DC%A4%CE%A4%A2%A4%EA%A4%AC%A4%C8%A4%A6%BE%AE%BE%AE.jpg" width="410" >

オーイ、ミチヨ、元気かい！
これは三回目のありがとうの手紙だよ。

覚えているかな、
一昨年の秋にミチヨがプレゼントしてくれたパンジーの鉢植え。
「春になるとチューリップが出てくるから、楽しみにしていてね」
ミチヨがそう言うんだけど、はじめは何のことかわからなかった。
そうしたら、なんと、
その下にチューリップの球根が埋められていたんだよね。
いわば、平屋に地下室がついた二階建てってわけだ。
あのさぁ、海苔が二段になった海苔弁もうれしいけど、
パンジーとチューリップの二段式は、それ以上にうれしかった。
でも、春になって本当にチューリップの芽が出た時は、
もっともっと感動した。
あの時は、あらためて植物の忍耐強さというか、
生命力を実感したもんだ。
だから、そういう体験をさせてくれたミチヨに、
二回目のありがとうを言ったんだよ。
ほら、写真もメールで送っただろ。

チューリップが枯れたあと、その鉢植えはどうなったか。
ミチヨには悪いけど、それは無残なありさまだった。
空き家になったまま、玄関の脇にほっぽったままで、
いつしか雑草が生え、やがてそれも枯れ、
そのうち、どこかから種が飛んできたのか、
ヤケに骨太の、なすの木を小さくしたような草がはえた。
そいつは、水を一度もやらないのに、
雨風に身をまかせ、けなげにも、あつかましく、
一夏しっかりとそこで根を下ろして踏ん張った。
じつを言うと、こいつのしぶとさにも、
僕はちょっと感動させられたんだけどね。
しかし、こいつもこの冬で姿を消し、
ミチヨからもらった鉢植えは、
再び空の弁当箱というか、空き家状態に戻っていた。

ところがだよ、
この間、なにげなくその植木鉢を見たら、
小さなパンジーみたいな花が咲いてるではないか。
オイオイ、さらにその横では、
チューリップの芽まで顔をだしているぞ。
いや、待て、チューリップにしては、茎が細すぎやしないか。
それよりも、チューリップって一年草だろ？ん？多年草だった？
てな具合で、二度めの春がきて、
またまたこの鉢植えから目が放せない状態になっているんだ。

でね、こんな鉢植えをプレゼントしてくれたミチヨに
三回目のありがとうを言いたかったわけさ。

ミチヨ、いい体験をさせてくれて、本当にありがとう。

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         <pubDate>Wed, 09 May 2007 06:56:51 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>♯３  青虫のついた野菜は食うべし</title>
         <description><![CDATA[もうかなり前のことだけど、雑誌かなにかでこんな教訓を目にした。

<strong>「ボウフラのわいている水は飲むべし。ボウフラが生きているのは無害の証拠」
〜陸上自衛隊富士学校レンジャー部隊</strong>

すごいねえ。
じつにリアルだ。
浮ついたグルメブームの「美味しい」「まずいと」は対極の世界。
生き残るための知恵。
日々これサバイバル。

ところで、
最近は、僕自身、こんな教訓をムネとしている。

<strong>「青虫のついた野菜は食うべし。青虫が生きているのは、農薬を使っていない証拠」</strong>

台所は都会生活で唯一自然に触れられる場所なんだけど、
いつしかここも生き残りをかけた戦場になってるんだよ。
みんな、気がついていたかな？

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         <link>http://www.oishinbo.net/kotetsu_syokudou/2007/05/3_1.html</link>
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         <pubDate>Tue, 08 May 2007 01:03:50 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>♯２　ゲージツ家のクマさんは大根で泥遊びをするんだって</title>
         <description><![CDATA[そら豆の話で思いだしたけど、
前にクマさんこと、ゲージツ家の篠原勝之さんを雑誌で取材したことがあってね。
その時僕は、泥のついた里芋を洗うのも、都会に住んでいるとめったに土に触る機会がないから、なかなか楽しいもんだって話をした。
そうしたら、なんと、クマさんにも僕と似た趣味があった。
ただし、さすがゲージツ家だけあって、念がいっていたね。

クマさんはこんなふうに大根を洗んうだそうだ。
「大根とか硬いものだとさ、手をしめらせて、まず手に土をつけるんだ。で、手の上でその土を遊ぶんだよ。それから水で洗い流して、手をきれいにしてから、ゆっくりと大根を洗う。土で手の脂を洗い落として、土の感触を楽しんでからね、エヘヘヘヘ、ヘヘヘヘ、オレって暇でしょ。で、はじめから水でやっちゃうと、せっかく土がついているのに、土の楽しみがないわけだな。土をこう手にとってさ、指の上でちょっと湿らせてね、で、大根とかじゃがいもの隙間に入っている土があるでしょ。あれを、こう、出して、その粘度だとか、色具合とかを楽しんで、土と遊ぶんだよ」

どうです？
想像力しだいでは、大根1本でもいろいろな楽しみ方があるってことなんだな。

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         <link>http://www.oishinbo.net/kotetsu_syokudou/2007/04/post_3.html</link>
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         <pubDate>Tue, 17 Apr 2007 00:36:55 +0900</pubDate>
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            <item>
         <title>＃１　空豆の季節</title>
         <description><![CDATA[<img alt="07041601.jpg" src="http://www.oishinbo.net/kotetsu_syokudou/blog_images/07041601.jpg" width="410" />

いよいよそら豆の季節がやってきた。
いや、最近はもう真冬の1月頃からスーパーに並んではいる。
でもね、これがちっともうまくないんだ。
豆は黄ばんでボソボソで、味がない。
だから、手を出さずに我慢を重ね、いつ出るかいつ出るか、待っていたというわけさ。
そうしたら、昨日ついに美味しそうなそら豆がスーパーに並んでいたので、喜び勇んで買ってみた。

子供のころ、家ではあまりそら豆を食べることはなかった。
だから、そら豆が大好物となるのは、大学を出て自分で料理をするようになってからだ。
しかし、はじめてそら豆を食べた時のあの感動は今でも忘れられない。

まずは、両手でさやを二つに割るでしょ。そうすると、真っ白な、スポンジのような内皮の上にそら豆が３個、まるで眠っているように並んでいるんだよ。
そのふんわりとした内皮の白さ。いま目覚めたばかりの薄緑色の豆たちの姿。その美しさに見とれ、僕はしばし台所に立ち尽くしていたね。

<img alt="07041602.jpg" src="http://www.oishinbo.net/kotetsu_syokudou/blog_images/07041602.jpg" width="410" height="273" />

その頃、僕は東京は下町の蔵前のマンションに住んでいた。
だから、それは思いもかけず、都会のビルの５階にある台所で手に触れることができた自然だったのだ。
マンションに住んでいると、地面は遥か下にあるし、公園にでも行かない限り大地や草木に手に触れるなんてことは難しい。

で、その時、気がついたんだよ。
台所で手にする野菜こそ、都会生活で唯一、日々手で触れることのできる自然なんだってね。
そう考えたら、そのそら豆たちがますますいとおしく思えてきた。

それ以来、料理をする楽しみが一つ増えた。
いくら料理が好きでも、毎日やっていれば、誰だってめんどくさくなる時もある。
だけど、そんな時はそら豆の感動を思いだすんだ。
よく見るとね、にんじんだって、ピーマンだって、そりゃ美しいし、じつに神秘的な自然の造形物だ。
そうなると、料理をするのがめんどくさいどころか、嬉しくなってくる。

ま、そんなわけで、今回は、せっかくだからそら豆の写真を撮ってみた。どうだい、ほんとうに美しいだろ。

ただし、肉や魚で同じように感動するには、かなり強靱な神経が必要かもしれない・・・・・・・・・
あなたも、試してみてね。

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         <pubDate>Mon, 16 Apr 2007 16:31:18 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>店主敬白</title>
         <description>こてつ食堂へようこそ。
ただし、食堂といってもご覧のとおりバーチャルな食堂です。
献立は「コラム盛り合わせ」をはじめ、「こてつ流クッキング」「健康話ヴァイキング」等を取り揃えてまいります。
もちろん、どれも食べることはできないのて、想像力で味わって下さい。生野菜のようなものもあれば、鯖の味噌煮、さらには激辛キムチのようなものもご用意いたします。努めて美味しくするつもりですが、中にはお口に合わないものもあるかもしれません。ですから、トラックバックなりコメントなりで、お客様の好みやご意見をなんなりとお聞きかせ下さい。より多くのお客様にご満足いただける食堂にするべく、店主および従業員共々、奮励努力いたします。
今後とも当食堂をお引き立てくださいますよう、心からお願い申し上げます。

                             こてつ食堂店主  こてつ
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         <pubDate>Mon, 16 Apr 2007 16:27:19 +0900</pubDate>
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